ネットショップで商品を買ってもらうために、「口コミ(レビュー)」がとても重要なことは皆さんご存知の通りです。しかし、ただレビュー欄があるだけでは、お客様はなかなか書いてくれません。
今回は、futureshop(フューチャーショップ)の有料オプション機能である「future Review(フューチャーレビュー)」について、何ができるのか、いくらかかるのか、本当に導入すべきかを、専門用語を使わずにわかりやすく解説します。
「標準のレビュー機能と何が違うの?」「月額費用のもとは取れるの?」と悩んでいる店長さんや担当者さんの参考になれば幸いです。
future Reviewって? 標準機能との違い
futureshopには最初から「レビュー機能」がついていますが、future Reviewはそれを「もっと集まる・もっと売れる」ようにパワーアップさせた機能です。
標準機能とfuture Reviewには、以下のような大きな違いがあります。
| 機能 | 標準レビュー機能 | future Review (オプション) |
|---|---|---|
| 投稿できるもの | 文章のみ | 文章 + 写真(最大5枚) |
| 集め方 | 手動でメールを送る | 自動で依頼メールを送る |
| ポイント特典 | 一律で付与 | 「写真ありならポイントアップ」ができる |
| お店からの返信 | できない | 返信できる |
| アンケート | なし | 投稿時にアンケート(ハッシュタグ)を取れる |
注目すべき3つの機能
特に売上アップに効果的な3つの機能を詳しく見ていきましょう。
写真投稿機能(スマホ対応)
洋服や食品、インテリアなどでは、「文章で100文字書かれる」よりも「写真が1枚ある」ほうが、お客様は安心して購入できます。
future Reviewでは、画像を最大5枚まで投稿できて、ユーザーがスマホで撮った写真をそのままレビューと一緒に投稿することもできるようになります。
レビュー依頼メールの自動配信
レビューを集める一番のコツは「忘れられないうちに頼むこと」ですが、毎回手動でメールを送るのは大変です。
この機能を使えば、「商品発送から◯日後」に自動で「レビューを書いてくれませんか?」というメールを送ってくれます。
お店からの返信機能
投稿されたレビューに対して、お店からお礼やコメントを返信できます。
「スタッフさんから返事が来た!」という体験はファン作りにとても効果的ですし、もし厳しい意見をもらった場合でも、誠実に対応している姿を見せることで、他のお客様からの信頼感アップにつながります。
返信すると、ユーザーが登録しているメールアドレス宛に返信があったことを通知する機能もあるので、ユーザーにも返信を気づいてもらいやすいです。
実際に使ってみて感じたポイント
ここからはfuture reviewを使ってみた実際の使用感についてお話ししていきたいと思います。
これは良い!と思ったポイント
レビューページへ遷移しなくてもレビューが見れる
標準のレビュー機能だと、レビューページが別で用意されるので、レビューを全部見たい場合にはページ遷移が必要でしたが、future reviewではページ遷移することなく商品ページで完結します。
すべてレビューを見ようとして毎回ページ読み込みをすることがないので、ユーザーのストレスも軽減できます。
レビューの絞り込みや並び替えができる
future reviewでは今までできなかったレビューの絞り込みや並び替えができるようになります。
星の数(スターレーティング)で絞り込みしたり、評価の高い順に並び替えしたり、ユーザーが知りたい情報にアクセスしやすくなったのは良いポイントかなと思います。
レビューパーツへのアンカーリンクがデフォルトで付いてくるから手間がかからない
サイトによっては商品ページ内でレビューパーツをページ下部に置いて、ページ上部のアンカーリンクで誘導しているサイトもあると思います。
ただ、その方法はfutureshopの標準にはない機能なので、自分で実装する必要がありました。

私の場合、スターレーティング(星評価)の表示を作って、一緒にアンカーリンクを作って、レビューパーツをレイアウトパーツで囲って、パーツにID割り振って、という作業が地味に手間がかかりました…。
future reviewでは嬉しいことに、アンカーリンクとレビューパーツがそれぞれ用意されていて、設置するだけで簡単にレビューパーツへの誘導ができるようになります。
これは注意すべき!と思ったポイント
ここからは私が感じた、future reviewを導入することのデメリットや気になったポイントをご紹介します。
全レビュー一覧が見れない
future reviewではすべての商品レビューをまとめて見るページが用意されていません。(標準機能で言う「ドメイン/p/reviews」)
サイトの商品全体の評価の高さが売りで、「とりあえずレビューを見せたい!」といってレビュー一括ページにユーザーを誘導することができなくなります。
商品ごとのレビューページがなくなるためSEOに影響がある
オリジナルブランドを持っていて、指名検索が多いサイトは痛手になりそうなポイントです。
「ブランド名 口コミ」と調べると、その商品のレビューページ(標準機能で言う「ドメイン/p/review/商品ページ」)が表示されやすかったと思いますが、それが使えなくなるため、SEOに少なからず影響があります。
商品ページにすべてのレビューが表示されるので、口コミを調べられたときに商品ページが出やすくなる可能性は高くなりますが、Googleが認識するまではしばらく自然検索による流入は減るかと思われます。
アンケートみたいにできるタグ機能はプリセットがないから一から手作業でめんどくさい
future reviewでは、レビュー投稿と一緒にアンケートのようなものが作れる「タグ」を設置できるようになります。
例えば、年齢や性別、自社製品を知ったきっかけなど、タグを使って、購入したユーザーのことを知ることができます。
ただ、よくあるプリセットのようなものが用意されていないので、すべて位置から手作業で登録する必要があるので手間がかかりました。(性別なら「男性」「女性」といった具合に一つ一つ登録しないといけません)
タグは登録順に並ぶから後から自由に並び替えができない
先程のタグ機能に関してですが、グループにまとめることができます。
例えば、「性別」というグループを作って、それに「男性」タグや「女性」タグを所属させる、といった具合です。
まとめるというところまではいいのですが、所属させたタグを自由に並べ替えることができず、タグの登録順で並ぶので、順番も気にして登録する必要があります。
費用対効果(コスパ)を計算してみよう
future Reviewは有料のオプションです。導入して元が取れるのか、計算してみましょう。
料金体系(税別)
※2025年12月時点の情報です。
- 初期費用: 20,000円(※キャンペーンで2月28日までに申し込みで無料)
- 月額費用: 4,000円〜(月の注文件数によって変わります)
| 月間注文件数 | 月額費用 |
|---|---|
| ~300件 | 4,000円 |
| ~500件 | 6,500円 |
| ~1,000件 | 13,000円 |
※月間注文件数が1,000件以上ではさらに費用が大きくなります。詳しい料金はこちら
元を取るための目安
一番安い月額4,000円のプランの場合で考えてみます。
- 例えば、1件注文が入ると1,500円の利益が出るお店の場合…
- future Reviewのおかげで月に3件、注文が増えれば元が取れます。
写真付きレビューがあることで、「買うのを迷っていた人」が購入してくれる確率は確実に上がります。月に100件以上注文があるお店なら、導入しても十分に利益が出る可能性が高いです。
運用の注意点
便利な機能ですが、導入する前に知っておいてほしい注意点が2つあります。
「承認」の手間がかかる場合がある
投稿されたレビューは「お店が確認してから公開する(承認制)」となります。
futureshop標準のレビュー機能では自動で承認するか手動で承認するか選ぶことができましたが、future reviewは手動承認一択なので、毎日管理画面を見て「公開ボタン」を押す作業が必要になります。
レビュー投稿の注意ページには、レビュー掲載には数日かかることを入れておくのがオススメです。
返信運用ルールを決めておく
「お店からの返信」はお客様に喜ばれますが、全てのレビューに返信するのは大変です。
- 「星3つ以下のご意見には必ず返信する」
- 「写真付きの投稿には丁寧にお礼を書く」 といったルールを決めて、無理のない範囲で運用しましょう。
まとめ:導入をおすすめするお店
おすすめするお店
- アパレル・食品・コスメ・家具など、写真や感想が購入の決め手になる商品を扱っている。
- 「サイズ感」や「使い心地」など、文章だけでは伝わりにくい商品の魅力を伝えたい。
- リピーター(ファン)を増やしたい。
おすすめしないお店
- 型番商品(どこで買っても同じ家電や文具など)で、価格の安さだけで勝負している。
- 月の注文がまだ50件未満で、レビューが自然に集まる段階ではない。
- レビューの管理や返信をする時間が全く取れない。
「future Review」は、月額4,000円から始められる**「お客様の声を資産に変えるツール」**です。 迷っている場合は、「自分の商品ページに写真付きの感想があったら、もっと買いたくなるかな?」と想像してみてください。答えが「YES」なら、導入する価値は十分にあります。
